インタビュー:山本貴子

山本先生インタビュー

山本先生にとって人文情報学とは何ですか。

 人文情報学というのは、人文学分野を情報学という切り口で見た学問と言えるのではないでしょうか。
人文情報学と言いますが、人文には限らず、世の中にある色々な物事に関して、情報学という側面で見たときにどういう風に処理できるのか、というのが人文情報学という学問ではないかと思います。

 例えば、社会的な話なら社会学、病気に関する話なら医学という学問で処理します。しかし、いかなる学問も、処理するという前提に関しては情報学的な側面が出てくると思います。少し広げすぎかもしれませんが、人文情報学という学問は世の中の物事全般を処理するときに使う学問であると思います。

どのような学生を育てたいですか。

 これはもうはっきりしています。自分の頭で考え、自分で物事を処理できる学生を育てたいです。根性があると尚良いです。

 何でもいいので、一つの物事に対して一生懸命取り組むと、知識も尽き、それに対する考え方も分かるし、何より一つのことに取り組む姿勢が身についていきます。私のゼミでは、二年間通して一つのことに取り組みますが、それは何かについて一度一生懸命やりきってみてほしいからです。二年間一つのことだけを集中してやれば、少なくともそのことに関しては人よりは出来るわけです。根性も付くと思います。各個人が自分で判断できる、頑張れる人を育てたいと思っています。

先生の研究テーマについてお話下さい。

 今までとは少し変わってきていますが、ここ2,3年は蝋管(ろうかん)蓄音機についての研究、データの修復・デジタル処理を行っています。

 蝋管蓄音機とは、1885年に発明された旧式の蓄音機です。金属製の円筒の表面を蜜蝋(みつろう)で覆ったもの(蝋管)を回転させながら、音の振動を針先でらせん状に刻んで録音します。再生するときは、逆に溝に沿って針を走らせます。この蓄音機は世の中で始めて音を録音して再生できる装置です。再生だけならオルゴールなどの機器がありましたが、録音に関してはこれが初めてです。

 大谷大学の響流館に、北里闌(たけし)という人物が残した蝋管と蓄音機が残っています。その蝋管に保存されている音声データを、蓄音機・蝋管とも修復して当時の音を再現し、デジタルで録音して処理しようというのが今の研究テーマです。

ゼミのテーマは何ですか。

 私の担当するゼミのテーマは、一言で言うとデータベースの構築です。ソフトの使い方やハードの使い方もそうですが、やはり『データベースの中に何を入れるか』というのが中心になります。卒業制作としては、3回生4回生の2年間で1つの作品を作ります。そして、その出来上がったデータベースに基づいて卒業論文を書きます。その人がその時に作る段階で、日本に1つしかないデータベースを作る、というのが卒業論文の主なテーマになります。使うソフトとしては一般的なアクセスがほとんどで、操作面でもそれほど難しいことはありません。中にどんなデータを入れるか、どれだけ精度の高い、精査されたものを入れられるかが重要なのです。さらに、利用者にとって一番使い勝手の良いデータベースを作ることを第一に考えていきます。データベースを作るという点では、以上になります。

ゼミの特徴はどんなものですか。

 ゼミそのものは、ゼミとサブゼミ両方出席して、1つの単位になります。データベースを動かすためには、前提としてデータベースソフトについて知っていなければなりません。そこで、まず3回生前期はAccessを使ってSQLを勉強し、後期から4回生にかけてOracleを勉強します。それと平行して、サブゼミでは、英語で書かれたAccessのマニュアルを読んでいきます。なぜ英語が必要なのかというと、英語で書かれたAccessのマニュアルを読むと、日本語で書かれたAccessや、そのマニュアルが分かりやすくなるからです。もう一つは、Access・Oracle・SQLは、それぞれもともと英語で作られたものであるから、英語を勉強しておくとわかりやすいということがあります。英語のレベルとしては、そんなに難しくは無いです。

先生の趣味について教えてください。

運動(スキー、水泳)、音楽、読書、オペラ鑑賞、ジム通い(週1,2回程度)

休日はどのように過ごされていますか。

ジムに通ったり、友達と会って遊んだりお茶したりしています。

先生のお勧めのお店をご紹介ください。

虎屋の喫茶店
洋食の食堂「リンデンバウム」
呑み屋「豆菜」

学生に読んでほしいお勧めの一冊をご紹介ください。

学生に読んで欲しい本というわけではないが、
:本
綾辻行人『時計館の殺人』、 夏目漱石『倫敦塔』
飯島和一『神無き月 十番目の夜』、 ウンベルト・エ−コ『薔薇の名前』
:映画
『ナインズ・ゲート』
『午後の曳航』
『ホップフロッグ』
『去年マリエバードで』

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