インタビュー:武田和哉

武田 和哉 先生インタビュー

先生は人文情報学をどのようにお考えですか。

 まず、人文学というのは、自然科学系や社会科学系などの学問とは違って、人間の内面を磨くことができる学問ですし、人間に不可欠な存在だと思います。それらの成果などを現代社会にマッチした形で再構築し提示していくための重要な手段ではないでしょうか。これから、重要になってくると思いますね。

先生はどのような学生を育てていきたいですか。

 教員になったばかりなので、まだ具体的なものはないのですが、社会を担っていけるような見識と責任感のある人がこれからの時代には必要でないかと思います。学生のみなさんは今のうちにいろいろなことを経験して、将来自立した大人として生きていく上での財産にしてもらいたいですね。

先生の研究テーマについてお聞かせください。

 大学時代は歴史学を学び、その後に就いた職業では考古学・文化財の分野に携わってきました。これらの分野では、歴史文献や出土文化財などが学問を展開する上での一次資料(証拠)になりますので、当然それらは大切に保存されていかねばなりません。特に出土した遺物は、単にそのモノだけでなく、それがどこのどのような遺跡・遺構・土層から出土したのかという出土データも伴っていないと、学術的価値がなくなります。

 こんなことで、これら史資料を保存・保管することは大変な労力やケアが必要となるので、そのために一般の人の目には触れにくい場所でひっそりと収蔵されてしまうことが多いのです。現物・本物を見たときにしか感じることができない感動・知見もありますので、本来ならば関心のある方にはなるべく見てもらえるようにすべきではありますが、その両立はなかなか難しいです。そのあたりをデジタルアーカイブ技術などで工夫・解決ができないかと考えています。

先生の趣味を教えて下さい。

 いまは読書と、あとは温泉めぐりくらいですね。ちょっと腰が悪いのでね(笑)。昔は、登山やスキーなどのアウトドアスポーツをやっていましたけど。

先生のマイブームを教えて下さい。

 今、各地域でさかんに作られている「ゆるキャラ」ですね。ゆるキャラに注目する理由は、各地の人が地域の思いを「ゆるキャラ」の個性に反映させ、それを媒体にしていろいろ工夫して地域おこしや名産品PRをやっている事です。これは、とても面白い手段だと思いますね。人文情報学科の学生さんでこういう事に感心を持った人がいたら、卒論で扱ってみてはどうでしょう。

休日はどのように過ごされていますか。

 今年から仕事が変わったこともあり、最近は資料の整理ばかりしています。あとはひたすら休養ですね。

先生のオススメする、是非見てほしいスポットをご紹介ください。

 私は奈良県内に住んでいまして、唐招提寺がオススメです。境内の落ち着いた雰囲気がとてもすばらしいです。よかったら、ぜひ一度訪れてみてください。

学生に読んでほしいオススメの本をご紹介ください。

酒井得元『沢木興道聞き書き―ある禅者の生涯―』講談社学術文庫
 明治生まれの曹洞宗の禅僧の一生涯を、本人の口述をもとに再構成して描いたもの。一見して破天荒な人生のようにも見えますが、常に前向きに生きた姿勢がみずみずしく感じられます。また、いろいろな人とのふれあいの中で自己の感覚を磨いていく様子や喜怒哀楽が大変面白いです。

司馬遼太郎『坂の上の雲』文春文庫
 最近NHKでドラマ化されました。主人公の一人が「(人生にとって大事なのは)若い頃には何をしようかということであり、年老いてからは何をしたかということある」と言っています。学生のみなさんも、若い時にひとつ大きな目標を立て、ひるむことなく取り組んで行って欲しいと思います。若い頃でないと取り組めないことはたくさんありますので。

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