インタビュー:松川節

松川先生インタビュー

先生にとって人文情報学とは何ですか。

 人文情報学には、人文と情報という二つの要素がありますが、人文科学を勉強するために情報化という要素を取り入れることだと思います。

 例えばプログラムについて考えると、どういうプログラムを作っていけばよいかということを「目的」として考えるのなら、それは情報系の学問でしょう。しかし、ここは違います。人文情報学というのは何か人文科学の研究をする上で役立つようなプログラムを作り、「手段」として実際に利用していくことを目標としているのだと思います。

具体的にどのような学生を育てたいとお考えですか。

 一言でいうと、ディレクター能力のある学生を育てたい。

 ディレクター能力とは、葵祭りで例えると、歴史、規模、過去にどのようにして行なってきたかを、下見、取材をして絵コンテを作り、取材計画をたてロケーションを行い、動画や画像の編集、加工し、情報を発信する。それらの行程を一人ででき、なおかつ他人に作らせることが出来ることをいいます。そういった広い視野を持った人材を育てていきたいです。

 私のゼミでは「文化財のデジタル化」ということをテーマにしています。毎年三回生の初めに、5月15日に行われる葵祭を題材にして

作品を作ります。これはゼミ生全員でひとつのものを作り上げるんですが、最終的にはこの作業をすべて一人でこなせるようにします。

そういう人材を育てていきたいですね。

先生の研究のテーマについてお話下さい。

 私の専門はモンゴルの歴史研究です。もともとモンゴル語の勉強をしていて、それから東洋史の枠の中でモンゴル史の勉強を始めました。だからモンゴル語の文献や資料を使いながら、モンゴルでもとりわけチンギスハンの時代の歴史研究しています。この夏もモンゴルに行って、学会発表とチンギス・ハン関係の遺跡の調査を行ないます。

先生のゼミでのテーマと特徴をお願いします。

 テーマは、「文化財のデジタル化」です。

 具体的な演習内容としては、まず、ゼミ生全員で、京都の伝統行事である「葵祭」をテーマに、企画・歴史考証・現地ロケを行い、撮影した動画や静止画を編集し、1つの「作品」に作り上げることを通して、文化財のデジタル化に必要な諸行程を理解します。1人1人が責任を持って作業する必要があります。そして、最終的には、分担していた役割を1人で全てこなせるようになることを目指します。また、去年は祇園祭をテーマに映像作品をつくり、DVDパッケージで配布しました。

 このように、正規のゼミでは「作品」を作り上げる過程が重視されますが、読み書き能力や論理的思考力といった、卒業論文を書くために要求される能力を養うために、サブゼミも開かれています。今年度は、「メディア論」をテーマに、毎回担当者を決めて報告するという形式で、ディベイトの技術も身につけつつ、メディア社会における諸問題についての造詣を深めています。

 また自己表現のために、ゼミ生全員で個人のブログを作り、ものの見方や情報の伝え方などを勉強しています。

今までに提出された卒論の例としては、「仮想博物館による無形文化財の提示方法について−−大文字五山送り火を例に−−」がこのゼミの特徴を最も表している卒論だと思います。

先生の趣味、最近のマイブームについて教えて下さい。

 テニスとカラオケ。最近は、ツイッターを始めようと思っています。

休日はどのように過ごされてますか。

 おいしいものを探して食べ歩き。木屋町界隈に出没します。

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