概要
私の卒業論文のテーマは「XHTMLの初心者用教材について」とし、私が実際に教材を制作を行った時に注意したことや反省点、そして今後の改善点について書きました。
このテーマを選んだ理由は過去に卒業生が制作した初心者を対象とした教材に実際に触れ、それに触発されたからです。そうして初心者を対象としたものを制作すると決めた際に、XHTMLを使用したホームページの作成方法について学べるものを作ることにしました。XHTMLについてどこまで学べるものにするかという問題がありましたが、実際にホームページを作成する際に最低限必要だと思われる知識について学べるものとしました。
また、XHTMLを主な内容としましたがXHTMLだけではホームページのレイアウトに関する設定を行うことが出来ないことから、スタイルシート言語であるCSSについても教材に盛り込み学べるようにしました。
実際に教材の製作に取りかかる際に私が最も気を付けたことはいかに内容を分かり易く伝えるかということでした。初心者を対象とした教材であることから、内容を分かり易く伝えるためにどのような工夫をするのかということが一番の課題となりました。
内容を分かり易く伝えるためにただタグについての説明文だけではなく、実際にタグを記述した画像とブラウザで開いた画像を表示することでタグの使用方法とその効果を伝えることにしました。
また、ただXHTMLやCSSの説明文だけを記述するだけではなく、それぞれの項目ごとに練習問題を設置することで実際にタグを使用し、その使用法と効果を覚えられるようにしました。
そして教材を進めていく順序が分かり易くなるようにと次のページへと進むためのリンクとそれぞれの項目をまとめているページへのリンクをページの一番下に設置することにしました。
そのように制作を行った結果、一つ一つのタグの使用法とその効果について学ぶための教材としてはある程度達成することは出来たとも思いますが、メニューの表示がないことから教材のどこのページを表示しているのかが分りづらく、また既に見終わったページを見返す際にも不便となり少々使い勝手の悪いものとなってしまいました。このような結果となってしまったのは教材の説明文のことばかり気にかけ、レイアウトのことを少しないがしろにしてしまったことが原因であると考えています。
また、ほとんどのタグの説明文は簡潔に書くことが出来ましたが、表とボックスの項目では説明文が長くなってしまい、少し見づらいものになってしまいました。
今後のこの教材の改善案は、まずメニューを表示することです。そうすることで教材のどの部分を表示しているのかが分かり、また既に閲覧したページを見直す際にも役立ちます。
その他にも説明が複雑になってしまった部分は箇条書きにし、より簡潔に内容をまとめたいと考えています。
教材の内容を生かした総合問題を作ることが出来ず、この教材で学んだ知識を生かしてどのようなホームページを作成することが出来るのかということについて述べることが出来ませんでしたが、初心者が一つ一つのタグについて学ぶものとしてはそれなりの内容になったとは思います。しかし、使い勝手が悪くなってしまい、初心者が学ぶ際に使用するには少し進めづらいものになってしまいました。教材の内容ばかりを気に掛けるのではなく、使い勝手に関してももう少し気を配り、制作を行うべきだったという結果になりました。